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こんな事、ありえるはずがない。
そう、ありえない話なのだ。
誰に聞いても今日は4月
私はとりあえずその日を過ごした。
だが矢張り可笑しい。
自分は一度、この日を過ごしている。
この後に何を行われ、教師が生徒に何を言うのか。
全て、全て覚えているのだ。
私は二度目の今日を過ごしている…?
私は教師に問い詰めた
「先生!私のクラスに居た××××と言う男子生徒は何処ですか…っ!」
「落ち着け…!ゆっくりと話せ、何を言っているか分からない。」
「だか、ら…っ今の私の席に、座っていた男子、生徒は何処ですか…!」
「…?何言ってるんだ、お前の席にはお前しか座ってないはずだろ?」
「ちがっ、私達のクラスは41名ですよね?!」
「…?40名、だぞ?」
「え…?、」
私は膝から崩れる。
何を言っているのか分からない、分からない。
「せん、せ…私、わたし…っ!」
「如何したんだよ、お前、変だぞ?」
「今から言う私の話、信じてもらえませんか」
「…?何だ」
私は目の前がぼやける事を気にせず、小さく呟いた。
「私、今日と言う日を過ごすのが、二度目なんです。」
勿論信じてはもらえなかった。
有るだけの記憶を伝える。
あのクラスの級長が誰になるのか。
クラスメイトの特徴、どの部活動に所属するのか。
体育祭は何軍になるのか、教科担当が誰になるのか。
この世界で誰も知らない、自分の恋人の話しを。
誰も、信じてはくれなかった。
勿論私の言った話、級長や特徴、部活動の所属状況は全て当たっていた。
それもそうだろう、私はこの時間を一度、過ごしているのだから。
生活に不便は無かった、勉強も記憶に残っていたため
以前よりはるかに点数を取ることも出来た。
ただ、一つだけ失ったもの。
自分の中には確かに残っているのに。
声も、笑顔も、手を繋いだ感覚も、鮮やかに覚えているもの。
此の世界に、自分の恋人の存在がないのだ。
名簿には勿論、存在が、ないのだ。
誰も知らない、生まれていない、そう言う事だ。
自分ははっきりと覚えているのに。
まだ恋心を抱いているというのに。
何故、彼だけがこの世に存在していないのか。
私が、唯一証明する事の出来ない未来だった。
いっその事、記憶からも無くなってしまえばよかったのに。
彼の記憶は、何よりも鮮やかに残っていた。
「ねぇ、今すぐ会いたい。」
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お付き合いありがとう御座いました。
これは実際に私が最近見た、夢です。
自分だけタイムスリップ?したんですかね
彼だけが居ない世界に居ました。
目覚めた時涙を流していたので、
少し嫌な夢、だったかもしれません。
でも自分が考えていた事なのかも、
と思い書いてみました。
話の展開が早いのは許してください笑、
夢と言ってもうろ覚えでした。
久々更新でした。
中編も宜しくお願いします
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