( とある放課後18:00 )
「あーっ!」
「な、何だよ急に…。」
「そ、それ…!」
私が目を見開きながら指差す先には
「んあ、これが何だよ。」
「私も触りたかったのに…!全部の葉っぱ触っちゃったの?!」
「触った。」
「…。」
私が楽しみにしていた物は教室にある小さな植物で、
その植物は"オジギソウ"
葉に触れるとその葉が垂れ下がり、お辞儀をしている様に見えるのだ。
私は毎日放課後に、このオジギソウの葉を触り
可愛らしいお辞儀を見てから下校するのが日課になってた。
だが今日は生徒会の呼び出しがあり、帰宅時間が少し遅くなり今に至る。
ほんの少し目を離している間に葉は全て垂れ下がってしまっている。
「んな怒るなよ。また明日触れるだろ。」
「…。」
「…じゃ、俺触る?」
「は?」
私はあからさまに嫌な顔をして見せる。
「いーから、撫でて。」
「な、何であんたなんて撫でなきゃいけないの。」
「俺葉っぱ触っちゃったから。ん、早く。」
「あんたを撫でたって何も面白いことなんか…っ?!」
―…撫でなければ良かったと後悔する瞬間
「お辞儀したら当たった。」
「…信じらんない。」
顔が熱いのは怒っているからだと思いたい。
( 響いたのは小さなリップ音 )
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草食系男子…?
二人は付き合ってる設定だ問題ない
…ですよね(´・ω|壁
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