次の瞬間奏美は
何か暖かいものに
包み込まれた

それが黄縞に
抱き締められている
という考えに行き着くのには
そう時間はかからなかった


「…なんで……
抱き締めるの…???」

「…俺の奥さんだから」

「今日、平日って
知ってた???
会社行かなくて
良かったの???」

「良いの…
奏美ちゃんの方が大切♪」

「なんか嬉しい…」

黄縞は抱き締めたまま
だった奏美を放し、
向かい合い目を見た
そして…