教室の近くに来た｡

「こっから美亜一人だけど…行ける?」

『だぁいじょぉぶっ♪』

「そっか｡んじゃぁまたねん♪」

愛は一言残して1組､そう｡真穂と同じクラスに入って行った｡



本当は怖いよ………｡
すっごく､すっごく怖いよ｡でも､堂々とするの｡

愛が言っていたように私は付き合って無いんだから｡










ガラッ───…






「ったく､星野ー20分も遅刻だぞ!早く席に座れ｡」

『ほーい』


皆の視線が痛い…｡
皆が口々に私の悪口を言っている｡

その中にはこう言ってた子も言ってた｡

「美亜ちゃんね真穂ちゃんが七瀬君の事好きなの知ってて付き合ったんだって」

「えー､それ最悪じゃん」


正直泣きそうになった｡


でも此処で泣いたら負けでしょ?

勝ち負けじゃないけど､
それでも此処で泣いたら皆の思うつぼじゃん｡
私は堂々としてれば良いんだよね?


嘘なんて付いて無いんだから｡