「それでどうかしたの?」

愛ん家に付いた途端、そう言われた。




愛には全て話した。

愛には誤魔化しても通用しない。
誤魔化したって結局折れるのはこっちのほうだから。


「そっかー…
美亜?それは美亜が悪いよ?真穂も悪いけどね、2人で相談すれば良かったのに…
どっちもどっちだよ。1人で抱え込んじゃって…。

辛かったでしょ?
泣きな、泣いて良いんだよ?涙なんか恥ずかしくなんかないんだから。
悲しいから泣くんでしょ?後悔してるからなくんでしょ?

“あの時こうしてれば良かった”
って…人のためを思って泣くんでしょ……。

人は、涙の数だけ綺麗になれるんだって。
涙を流す事が出来る人は綺麗な、優しい心を持ってるんだからね?
だから涙は綺麗なんだよ?」

ありがとう、本当にありがとう。愛に相談して良かったよ。気持ちがね、軽くなったよ?
………ありがとね。



「美亜、真穂に明日言いな?うちも付いてったってあげるから……ね?」

なんで愛はこんにも優しいの?
堪えてた涙が次から次へと流れていくじゃん。

『ぅう………
ま、まなぁー!!ぁ、ありがと…ヒック………ね…ありがとう………グス…』

最後にニコッと笑ってみせた。
涙でぐちゃぐちゃな顔だけど、とても綺麗な笑顔だと愛は思ったのだった……。