あれから真穂は、智輝に毎日「おはよ」って言ってるらしい。その調子で頑張ってほしい。














「あ、美亜ー。お前のクラス今日数学ある?」

丁度ドアの近くにいたからだろうか、陸斗がそう聞いてきた。
陸斗ってのは、サッカー
一筋のサッカーバカ。


『ん?今日はねー……
あ!あるある。』

「まぢ?ちょ、貸してくんねぇ?」

『は?何でうち?』

男子に借りればいいのに…

「いや…ちょー見てごらんよ、俺と仲いいやつおらんし!」

『ぅーん…って、あれ?真也は?』

真也ってのは、運動神経抜群なやつ。私のクラスで唯一喋れる男子。

「だってよー。あいつ、寝てるもん。」

『ぁらまー…仕方ない!貸してやろう。』

真也って、寝てる時に起こすとキレるから起こせれないんだよね。


悠「おっ!陸斗君ではないか!」

悠梨奈が携帯を持ちながら話しかけてきた。
本当は携帯持って来ちゃ行けないんだけど、皆当たり前のように持って来てる。

陸「悠梨奈様、今日はどちらへ?」

悠「うむ、今日は喫茶店へ行こうと思う。
どうだ、陸斗君も付いてくるか?」

陸「ありがとうございます。御供させて頂きます。」

なんて、劇し始めた2人…。
この2人は同じクラスで凄く仲がいい。
いい加減付き合っちゃえばいいのに…なんて思う。





悠「まぁじ?んじゃ陸斗奢りねい。」

陸「はぁ?今金欠ー。
まーじ無理だしなー」

悠「けーち」

ぷくって頬っぺたを膨らませた。

本当、悠梨奈の行動は可愛いなと思う。