『んでー…
真穂、何か良いことあった?』

真穂の顔色がいつもより
明るい気がして聞いてみた。

「ぇ?まぢ?
分かっちゃった?」

『やっぱりぃ!』

真穂とは、長い付き合いだから、言わなくても
表情とかで分かる。
内容も大体は見当がつく。

『智輝でしょ?』

真「ぇ!凄い!流石真穂の親友だねっ」

『ぇへへッ』

世「エスパーだ…」

『エスパーって…』

何でって聞こうと思ったけど途中でやめた。
世梨花って時々不思議キャラになるんだよね。


あゆ「んでんで!
話ならこの愛結美様が聞いてさしあげよう!」

愛結美は、恋愛系の話には一番に食いついてくる。

真「実はー…真穂、
智輝と隣の席だったの♪」

と、照れ臭そうに。でも嬉しそうに話してきた。

悠「まぁじ?サイコーじゃぁん!」

世「ぉめでとさぁん」

と、皆で喜んだ。


あゆ「で?進展は?」

って、愛結美メッチャ目が輝いてるんですけど…

真「ぇ?あ、あーそれはね?……」

この様子じゃ、話してもないみたいだ。

『真穂ー…智輝と話してもないでしょ?』

真「ぇへへー…」

あ…図星ですか。


玲「まだ話してないの?真穂はこのままの関係でいいの?」

真剣に玲美が聞いた。
確かに
それは私も思う。でも、言える立場じゃないんだよね。

真「いや…そりゃぁ話したりしたいけどさ?」

真穂は小学生からずっと一途に智輝の事が好きなんだよね。でも、いざ話そうとなると緊張して話せないみたい。


悠「真穂ー…

………ねぇ
行こう!1組行こう!」

と言って
真穂の返事も聞かないで連れて行ってしまった。

あゆ「うちも行くー!」

と楽しそうに愛結美も付いていった。


美「あははー…行っちゃった」