悠「んじゃあ、日時は来週の土曜日の7時からって事で!」

「話はよ〜く聞かせてもらった!」

悠梨奈が喋り終わった途端、聞き慣れた声が後ろから聞こえた。

『ぅわ、杏奈………』

あからさまに嫌な言い方をして杏奈に睨まれてしまった。

『す、すいませ〜ん』

と謝ると

ニヤっと笑って、
「それで、服買いに行くんだって?」

と続いた。



『そおだけど?』

「そんならあたしも着いてく」

なんて言い出すかと思ったら、こんな事を言い出した。

『な、なんでえ?』

「んも、あんたはもう少し気持ちが声にでないようにしてくれるかな?」

ぅわ…杏奈のその目が怖いよ。

「それで、ティアラっていうお店があって色んな種類の服が売ってるんだわ、そこ連れてったげる」

「あたし常連さんでさ、いつも安くしてもらってるから多分安くしてくれると思うよ、」

どう?行く?

と聞かれ、皆揃って

“行くっ”

と言った。


そういえば、私達何処行くかとか全く決めていなかった。

“安くしてくれる”
というのに押され、
皆口を揃えてそう言った。

「よし、決まりっ!
自転車で行くからねっ!以外に近いのよ。」