「姫ー!」

バンッと開けられたドアの音によって起こされた私は、奈々に抱きつかれていた。

「姫!私、三浦に告白された!姫のおかげだよぉー…」

泣きじゃくる奈々は、嬉しそうで…。
「良かったね、奈々。」

コクコクと頷く奈々は、自分を一回落ち着かせて言った。
「明日の肝試し、一緒に行こうな、って言ってくれたんだよ!絶対守ってやるからな、って!」

き、肝試し…忘れてた…。

「よ、良かったじゃない!ちゃんと守ってもらわないとね」

「うんっ!」