悶々と考えていると、ノックがなった。

「今取り込み中でーす。またあとでにしてくださーい」

私ではなく奈々が答えた。すると、ドアの向こうから声がした。

「奈々、やっぱここにいたのか。ちょっと、いいか？」

三浦くんだった。奈々は慌てていた。
早く行ってきな、と背中をぐいぐい押し、部屋の外にぽいっと出した。

「あ、う…なに？三浦…」

多分、顔真っ赤にして俯いてるんだろうなぁ。
声が聞こえなくなった。きっと移動したんだろう。告白かな？
そう願っていたら、私は睡魔に襲われてそのまま寝てしまった。