手を繋いだまま、洞窟を進んでいく。 やっぱり洞窟は暗くて、先生が用意して持ってきてくれた蝋燭を頼りに行っていた。 「なんか、けっこう奥まで続いてるんですね」 私が言うと、そうだなー、と言って私の手をぎゅっとした。 え?な、なんだろうか…? 変に期待しちゃうよ…やめてよ先生…。 「あ。行き止まりだ。」 本当だ。奥には、ちょっとした祠のようなものがあった。近くに石碑があり、文字が書いてある。