「じゃ、行こうぜ」

靴を履き始める三浦くんたち。

奈々は跳び跳ねている。よっぽど嬉しいんだろう。
「奈々、良かったね?」
「うんっうんっ!やっぱ好きだわ、三浦!」

え、ちょっと声がデカイんじゃ…?
聞こえていないかと、三浦くんたちのほうを見ると、三浦くんは聞いていなかったようだが、中田くんと大石くんには聞こえてしまったらしい。

「あ、う…えと…」
焦っている奈々に、二人は
「大丈夫。言わねぇから。てか、協力してやるよ」
と、紳士的な返事が返ってきた。