奈々は、固まっている。抱きついたまま。
出来れば離れてほしいけど、三浦くん目の前にいきなりだからね。

行き先を伝えると、三浦くんは言った。
「え、まじ?俺らもなんだけど。良かったらみんなで行かねぇ?」

思ってもみなかった展開。
奈々は我に反ったのか、顔を赤らめて三浦くんを見て言った。
「い、いいの?私達がいても。」

「花があったほうが楽しいだろ」

女の子を花に例えるって…まぁ、うん。敢えて言わないけど。