ガララッ ドアが開いた。そこには、3年の主任が。 「すまない。遅くなった。ちょっと、私情がな…」 3年生は知っているのか、ヒューヒューとか、おめでとう、とか言っていた。 「先生、どうだった?」 「ああ。ありがとな。可愛い男の子だ」 「「おめでとー!」」 出産…かな?先生は、きっと出産に立ち会ったのだろう。そのために遅れた、と。 わざわざ戻ってこなくても良かったと思う。