言った…言ってしまった…。

怒られるだろうか?いやでも、私は…。
ぐるぐると考えていると、手首を掴まれた。

「姫?俺が、お前をほうっておけると思うか?」

「あ…そうですよね。あなたは教師だから、生徒を放っておくことなんてできませんよね?でも、私のことは…!」

「鈴村。数Ⅰの6ページ目の問1の答えはなんだ?」

この人は何を急に言い出すのだろうか?