「先生、書きづらいです。どっか行ってください」

そう言うと、先生は仔犬のような目で
「姫ひでぇよ。減るもんじゃねぇだろうがよ」
と、甘えたで寂しそうな声で言った。

うざいなぁ、この先生。
三浦くん逃げたな?いたら押し付けたのに…。

ずっと見られて書き終わった日誌を先生に渡す。

「よしよし、偉いぞ姫」

優しそうな目で言いながら私の頭をわしゃわしゃと、掻き回す。