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少したって、合コンのメンバーが全員そろった。


「みんなグラスもってぇ~」


万里紗の甘甘な声にみんな従いグラスを持った。


「それではぁ~、乾杯~♡」





始まったばかりなのに、盛り上がっている彼ら。


その輪の中に入れない私。


あまり合コンとかは好きじゃないから。

でも、ただの飲み会なら楽しくお酒が飲めるけど、
合コンとかは人に気を使わなくてはいけない。

私は、人に気を使うことがあまり得意じゃない。

だから、合コンは好きじゃない。



隅で一人、飲んでいると、突然声をかけられた。


「なぁ~にぃしてるぅのぉ?」


顔を赤くし、呂律が回っていない彼は、私の肩に腕を回してきた。


この男、酔っ払ってる。


「ねぇ~、なーかはなしょ~ぜぇ~。オレはぁ~、八雲輝~」


彼の名前は、


八雲 輝
yakumo akira


たぶん、同い年。


顔は、まあまあ・・・

性格は、とにかく明るく元気。でも、気が利く人なのだろう。


そうでなければ私みたいに隅で一人で飲んでいる女に話しかけない。