合コンが終わり、メンバーが各家に帰っているとき。



ふっと、愛美のことが頭に浮かんだ。


アイツ、大丈夫なのか・・・。


もう暗いし・・・。



輝を見ると、『わかってるよ』とでも言うような表情で笑い、頷いている。



輝と一緒に来た道を戻る。


歩いていると、丁度、林万里紗から電話があった。


「もしもし・・・」


「もしもし~?ワタシ、万里紗だけど・・・」


「なんだ?」


「さっきのカラオケ店からまっすぐ行って、二手に曲がる道があるでしょ?そこを右に曲がって。その後は、信号を渡って、三つ目の曲がり角を左に行くと・・・、アパートがあるから・・・」


「なんで・・・」


「どうせ、愛美のことが心配で来た道を戻ってるんでしょ?」


「・・・・・・」