SIDE★愛美
夕方。
「愛美。
今日の講義も終ったし、ちょっと遊ばない?」
「いいけど・・・。
どうして、そんなにメイクが念入りにしてあるの?万里紗・・・」
「それは・・・。後でわかるわ!行くよ!!」
頭の中に?を浮かべている私の腕を掴み、歩いていった。
そして、万里紗の車に乗せられて、駅前の居酒屋にやって来た。
店内に入ると、万里紗の名前を呼ぶ男がいた。
もしかして・・・
これって、合コン・・・!?
だから・・・、念入りにメイクしてあったんだ・・・!
とても嫌な予感がした私は、一歩下がった。
「愛美っ!何処行く気??」
恐る恐る横を向くと肩には万里紗の手がおいてあって、ものずごく怖い顔をした万里紗がいた。
とってもとっても嫌な予感・・・
万里紗は、ニコッと笑うと私の肩を掴んで、彼らがいるテーブルまで向かった。
「ごめんねぇ~。遅くなちゃってぇ~♡」
完璧に語尾に♡をつけた万里紗の声は、少し気持ち悪かった。