「あんたねぇ!
あんたがなかなか起きないからあたしも遅刻したって言うのに、一緒にサボらせようとするなんて!!あんたの脳みそ逝かれてるんじゃない!?!?」



「・・・ごめん・・・」



「早く行くよ!!」



万里紗、怖い・・・・・・



一瞬、頭に角が見えたよ・・・



「なにボケっとしてんの?!早く歩きなさいっ!!!!」



私は仕方なく、歩き出す。


トボトボ歩いている私とは違って、万里紗はサッサと歩いている。



やっぱり、万里紗って・・・


大人だなぁ~


万里紗は中学校の頃から大人びていて・・・


たくさんの男子が万里紗のことが好きだった。


だから、
万里紗のことが好きな男子はみんな私の所に来て、万里紗はどんな男は好きなのかとか、彼氏はいるのかとか、そんなことをたくさん聞かれた。


その度に、ひとつひとつの質問に答えていた。


懐かしいなぁ~


昔のことを思いだしたのは久しぶりだったな・・・


なんだか、とても昔のことに思えて・・・


自分がとても老いているように感じてきた。



まあ、今も昔も万里紗はモテモテなんだけどね・・・