他にも席を空いている。

それなのに、私の隣を座ったってことはわかっているんだ・・・!


だから、わざと・・・


彼が何を考えているのかわからず、困惑する。

なにを仕掛けてくるかわからない。

頭の中の警戒音がけたたましくなっている。



「久しぶりだな。愛美・・・」



ニコっと彼に似つかわしくない笑顔で話しかけてくる。


無言の私。



「あれから一年ぐらいたつのかな?雰囲気かわったな」



「・・・・・・」



「驚いたよ。まさか、こんなところで会えるなんてな」



「・・・・・・」



「こんな、合コンで会うとは・・・」