私の本能が危険だと頭の中で警告する。


一刻も早くこの場から逃げろ!と指令をだす。


だけど、私の脳とは裏腹に体は動かない。



どうすることもできない私は、二人に気付かれないようにしようと、視線をはずした。


顔をうつむけ、なるべく、私だとわからないように・・・。



でも、それは無駄な努力だとすぐにわかった。





「私の隣あいてるよ~♪」


女が二人に話しかけ、席を勧める。



「あぁ。俺は、こいつの隣に座るよ」



そう言った小野寺龍は、私の隣に座ってきた。