「愛美、ちょっと言いすぎよ」



沈黙に絶えかねた、愛美の友達であろう女が言った。



「そーかな?」


その問いに平然と答える愛美。



「そーだよ。まぁ、愛美が今まで無理してたの感じてたけどねぇ~」


「ならいいでしょ」



ただただ平然と答える愛美。





「なぁ、愛美。昨日の夜、俺に抱きしめられながら、泣いていたことも忘れてるのか?」


この事だけは、覚えているだろうと思い、聞いてみる。



「そんなことあったの?」




「・・・・」




あっけない返答。