「そーいえば!
俺のことも昨日は、『輝』って呼んでたのに・・・」
輝も俺と同じようなことを言い出した。
「そーだっけ?」
誤魔化そうとしている愛美を見ていると、もっと意地悪をしたくなる。
その時、愛美の近くにいた女が話しかけてきた。
昨日の合コンで見た女だ。
愛美の友達だったのか・・・。
「ところで、どーしてワタシ達とは違う学部の二人がここにいるの?」
この質問は輝が答えたほうがいいだろう。
俺が黙っていると、輝が答えた。
「それは・・・」
「輝くん達の学部の校舎にも学生食堂はあるよね?」
「それは・・・。
愛美ちゃんに会いたかったっていうか~」
「そーいうこと!」
「///やっ!違う!!龍が愛美ちゃんに渡したい物があったから!!」
「そんなに分かりやすい嘘ついても意味ないよ!」
ニヤニヤしばがら話す女と、赤面しながら必死に否定する輝。
輝って、やっぱりいじられキャラだな。
そんなことを思っていると、突然、見たことがない男が愛美のことを抱きしめていた。