「ねぇ~・・・。万里紗、何で私は万里紗の家にいたの??」



大学に向かうため、万里紗の新車に乗っている最中。


ふと、さっき考えていたことが頭に浮かんできた。


「まぁ~た、覚えてないのぉ~?!?!」



「うん・・・」



「はぁ~・・・。昨日、あたしの家で飲もうってなって、そしたら愛美が酔いつぶれて寝ちゃって・・・」



「ああ~!!思い出せない・・・」



「なっ・・・!もういいよ・・・。
ていうか!!この車、新しいんだからね!ほらっ!!ご飯粒こぼさないでよ!!!!」



「ああ・・・。ごめん・・・」



時間がなかったため、朝食を食べていなかった私は万里紗に怒られた。


万里紗はつい最近、自動車の免許をとって新しい車を買った。

だから、汚されたくないらしく、車内での飲食はすっごく厳しい。


ちなみに、私も大学に入ると同時に車の免許を取った。

車はお父さんが車好きで「いい車だから」って言って買わされた白のセダン。
高級感があって、それなりに高かった。



大好きな昆布おにぎりを頬張ったいたのに・・・。