龍の意外な優しさをこの時、知った。




龍の部屋に入り、お風呂に入らせてもらった。



「龍。お風呂ありがと」




「あぁ。
ここ座れ」



龍が指すソファに腰を下ろし、龍のほうを見た。



「今日は、どっか行ってたのか?」



「うん。友達とご飯食べてた」



「あの・・・万里紗っていったか?あの子とか??」



「ううん。男友達」



「ふぅ~ん」



「いつごろからつけられてると思った?」



「わからない。気がついたら、足音がしてて・・・」



「そっか。そいつの顔は見たか?」



「見てない。でも、チラっと後ろを振り返ったときにその人の格好は見たよ」



「どんなだった?」