「愛美・・・」


彼に呼ばれる私の名前。


あぁ―――。

あの頃は、名前を呼ばれるだけでドキドキしていたなぁ~。。。



「愛美・・・。ごめん。俺、卒業してから色んなコトが見えるようになって、自分がしたことがどれだけ最低な事だったのかよくわかったんだ」


「・・・・・・」


「今さら謝っても遅いのはわかってる。でも、謝らせてくれ」


「・・・・・・」


「ごめん・・・」


「・・・・・・」


彼は何も答えない私にずっと頭を下げている。



「ねぇ・・・、頭あげてよ」


「・・・ごめん」


頭を上げる気はないらしい。