それから、私は荒れた。
夜遊びばかりしていたと思ったら、家にこもったり・・・。
セフレばかりつくっていると思ったら、彼氏を作ったり・・・。
でも、すべてダメ・・・。
私の暇つぶしにはならない・・・。
そのうちに、笑顔が消えていった。
感情を表にだすことがなくなった。
人と連絡をとらなくなって、
唯一、メールや電話をするのは万里紗だけ。
卒業が近づいて、学校に毎日行き始めて、適当に授業をうけて、帰る。
早く卒業したい。
そして、ここから遠くの大学に行こう。
卒業のころに、私の心の中にあったのは、それだけだった。
卒業式。
みんなが泣いているなか、私一人、満面の笑みだった。
亮祐からやっと離れられる!
それが嬉しかった。
校門を出る時。
「愛美。
愛美は今までで一番、俺に騙された女だったよ(笑)」
これがあの笑顔で言った亮祐の最後の言葉。