でも、今じゃそれも久しぶり。
それだけ、五人でいることが、亮祐といることが多かった。
亮祐・・・。
浮気・・・してるのかな?
「ねぇ、愛美」
「うん?」
「まだ、事実かなんてわかんないよ」
「・・・・・・」
万里紗は、知っているんだ。
友達から話を聞いているんだろう。
「亮祐がそんなことする奴に見える?」
「見えない・・・」
「でしょ?
だから、まだわからない。自分の目で、確かめなきゃ」
「それって・・・?」
「うん。確かめに行こう!」
「どうやって?」
「亮祐の跡をつけるの!!」
「そんなことしていいの?」
「大丈夫!!」
ニコッって白い歯を見せて笑う万里紗がとても強く、逞しく見えた。