また、生温かいモノが流れた。
地面に滴が落ちる。
一つ、二つ、三つ・・・。
そのモノは、止めどなく流れていく。
自分でも自分の感情がわからなかった。
自分が何故泣いているのか・・・。
この現実にいることが嫌になった。
すべてを手放して、逃げたい!
すべてのことが苦痛に思えてきて、
その場にいるのも苦痛だった。
「愛美!!」
誰かに名前を呼ばれ、抱きしめられた。
とても優しい、温かい温もりだった。
温かい手で私の頭をなでて、私のことを落ち着かせようとしている人。
私は、その人と出会えて、友達になれて、親友になれたことを心から幸せだとこの瞬間思った。
万里紗と出合えて、親友になれたことを・・・。
「大丈夫。大丈夫。愛美・・・?私がいるよ??もう一人じゃないよ?」
万里紗のその言葉は、私の涙をさらに流させるもので・・・。
万里紗にしがみ付きながら、ワンワン声を出して泣いた。