自分のなかで勝手に解決して、早くあの話は忘れようと思った。
私が倒れてから、亮祐は前よりもすごく優しくなった。
常に私の隣にいるようになった。
その態度の変化が、心の奥の不安を一層大きくした。
亮祐から、『大好き』という言葉を聞くたびに、疑ってしまった。
そんな日々を送っていたなか・・・。
またあの話を聞いた。
「愛美!!ちょっと来て!!」
またあの時の友達が私のことを呼びにきた。
万里紗たち五人と話していた私は、「ちょっと行ってくるね」と声をかけて、友達の元へ行った。
「どうしたの?また・・・?」
「うっ、、、うん」
友達は、自分の横を向いた。
そこには、女の子が立っていた。
「場所変えよう」
友達の一言で、また南階段に向かった。
その女の子も一緒に・・・。