やめて・・・

やめて・・・!

やめて!!


これ以上、私を苦しめないで!!

イヤ・・・

イヤなの!

苦しみたくない!

悲しい思いをしたくないの!


あの時の記憶を思い出したくないのぁ~!!!!!!!




「いやぁぁぁ~~!!」


突然、叫んだ私に驚いたのか、彼の腕の力が弱まる。


「やめてよ!嫌っ!!触らないでッ!!」


彼のことを押しのける。


やっと、彼の腕から逃れられた私は深呼吸をする。


心を落ち着かせてから、彼の顔を見る。

彼は・・・、

とてもとても・・・

悲しい顔をしていた。