場違いな私。


もう、帰ろう。


こんな所にいたってしょうがない。



ビールを一気に飲み干し、静かに席から立ち上がる。


私は、誰にも気付かれることなく、居酒屋を後にした。








同窓会から抜け出してきた私。


そのまま家に帰ればいいのだけれど、帰りたいと思えない。


しばらく、辺りを歩いていると電話がかかってきた。



「もしもし・・・」


「愛美!?」