ドクンッ! ドクンッ! 心臓から血液が流れているのはわかる。 思わぬ再会。 いや、分かっていた。 同窓会に行けば、必ず彼が来ることぐらい・・・。 万里紗に行くかどうか聞かれたとき、『行かない』と答えることもできた。 断ることもできたのに、しなかったのは・・・ 私――――。 人目でいいから、ほんの少しだけでいいから・・・ 姿を見てみたいと思ってしまったのは・・・ 私――――。