「楓ちゃん、こっちに」


私の顔が怒りで赤くなってきたのを見たのか緒方さんに手を引かれソファーへ



「本当に呆れるわね、あの二人には」


緒方さんと戸部さんがが二人を見つめて


「カナ君があんなに笑い上戸だなんてね」


なんて二人も言いながら笑ってるし。


「本当に楓ちゃんのお陰よね」


はぁ?


お陰じゃなく『私のせい』の間違いじゃないの?


「今回の会報には珍しく笑ってるカナ君が載る訳だから。ファンもきっと大喜びよ、楓ちゃん」


「へっ?い、いえ、私は」


ただ旦に面白がられてる、言わば玩具みたいなもんですから。


「でもちょっとあの二人は失礼よね」


「確かに。楓ちゃんが怒って当たり前よ」


緒方さんと戸部さんも何故か怒り出した。