「はい、OK」
あら、終わったの?
いつの間に撮られたんだろ?
意識してなかった。
う~ん 人間って慣れるものなのね。
「次はバーラウンジです」
バー?
私達大学生が行くような場所とは当然違うよね。
この際、社会勉強しておこうっと。
たぶんこの先来るのは…あってもまだまだ先のことだもんね。
その時に恥をかかないように。
「ククク…」
へっ?
頭上からまた笑い声が降ってきた。
「何がおかしいんですか?今度は」
「ん?楓ちゃんの顔」
「……」
か、顔がおかしいっていったよ、この人。
それも面と向かって!
あ、ありえないでしょうに。