「暫く休憩」


「カナ、休憩の間に誤解を解けよ」


カメラマンさんが桐生さんの肩をぽんっと叩いて


「山科さん、いや楓ちゃんか。楓ちゃん自信を持っていいから。緒方さんの魔法なくても君は可愛いよ。な、カナ」


「……」


「……」


「奏人」


吉武さんが


「あっちにお茶の用意してあるから。楓ちゃんに謝ってこい」


へっ?


「吉武さん、何も桐生さんが謝ることなんかないです。謝るのは私です。私が…」


最後まで言い終わらないうちに


「楓ちゃん、おいで」


腕を引っ張られて隣の控え室へ


――