『行かないで! ◯◯くん! 行かないで!』 「内規くん…。」 思い出した。 私のあの時の記憶の少年。 あの少年は 家を関西に引っ越すことになってしまったんだ。 周囲の目に耐えられなくなって…。 「内規くんだったんだ…。 もっと早く気づけばよかった。」 あんなに近くにいたのに。 あんなに隣にいたのに。 気づかなかったんだ…。 「内規くん…。 会いたいよ…。」