バイト終わり。
私はレンくんと公園のベンチに座る。







「はい。
お茶どうぞ。」






「ありがとう。」






私は
お茶をあけて飲む。
目の前には
桜の花びらが舞い散っている。






「桜…。」






あの夢でみた桜の場所は
どこなんだろうか?






「桜の季節だね。」





「うん。
綺麗。」







少し沈黙が
襲う。








「俺。
父さんの会社。
継がないことにした。
俺はやっぱり
夢を叶えたい。」







「レンくんの夢って?」






私は聞く。






「病気で苦しむ人を助けること。
ざっくりとしてるけど…。」