「そうよ。マモルのこと、きっちり調べたから。アナタ、こと恋愛に関しては奥手なのよね」


恐怖でゾクゾクして口をつぐんだ。


自分の運命を知る人間に会ったら誰だって怖いと思う。


電車が浜松町に着いた。


そこから歩いて船着き場に向かった。


港に近づくにつれ、風が強まり、潮の香りがする。