「しょうがないだろ。告白なんて、生まれて一度もしたことないもん」


「案外ウブなんだよね。チェリーボーイだし」


「はっ? なんだよそれ!」


オレはむきになって横顔を睨みつけた。


「オレの何を知ってるっていうんだよ」


「たいていのことは知ってるわ。マモルのこと、徹底的に調べたもの」


「調べた?」


ゾッとした。


つい忘れてしまいがちだけど、ミチルはそこらへんにいるフツーの女の子とは訳が違う。


未来からタイムトラベルしてやって来たのだ。


オレの個人情報を把握してても不思議じゃない。


性格や好みはもちろん、結婚相手とか、果ては寿命に至るまで・・・。