「もちろん。スカイツリーでも、ミッドタウンでも、お台場でも、どこへでも連れてってやるよ」


精一杯、定番のスポットを列挙した。野球漬けのオレはどれ一つ行ったことないが。


「そんなゴミゴミしたとこはヤだな」


「じゃあどこ?」


尋ねると、ユイがポツリと答えた。


「先輩の部屋に行きたい・・・」


何という大胆発言。オレは目を見開いた。体温が二、三度上昇する。