「本当ですか? そもそもよく監督が許可しましたね」


そのとき、ミチルが咳払いをしたのち、口を挟んだ。


「格好つけないで本当のこと教えてあげなよ。ユイちゃん、安心して。ダイビングじゃないから」


「やっぱり。先輩が海に潜る姿、全然想像できないもの」


「でしょ? こんなデカい体じゃ、サイズの合うウエットスーツなんてきっとないよ」


「ほっとけよ!」


「じゃあ何で鬼瓦島になんか行くの?」