オレが見舞いに来ないことを怒ってやがる。


ということはつまり、オレに会えないことを哀しんでるってこと!?


なんていじらしい奴なんだ。一気にテンションが上がった。


と同時に、ユイを憎き病魔から守りたいと思った。


「すぐに戻ってくるから」


「でも、鬼瓦島に何しに行くんです? まさか先輩がダイビング?」


「まあね。そんなとこかな」


「本当ですか? でも先輩、カナヅチですよね?」


「カナヅチでも潜れるスポットがあるんだよ」