「何だよそれ」


つい、睨むような、きつい目になった。


と同時に、悲しい気分になった。


この女はなんて非情なんだろう。


ミチルは平然と続けた。


「ユイちゃんの病状、結構深刻だと思うんだよね」


「そんなのわかってるよ。わかってるから最悪な展開を考えないようにしてるんじゃねえか」


カチンときてゼリー飲料の紙パックを握りつぶした。