胸の内に溜まっていたわだかまりが取り払われていく。


ミチルは元来、素直ないい奴なんだと思う。


気は半端なく強いけど。


山の一本道は永遠に続きそうだった。


鬱蒼と茂る木々が山の番人のようにオレたちを不気味に見下ろしてる。


いざとなったら元来た道を戻ればいいわけで、遭難の心配はないけど、それでも心細かった。