「もう来ないよ。オレは未来を選んだんだから」


「無理しなくていいよ。ワタシから最愛のアンタへの贈り物。この時代に残りなさい」


「いいのか?」


「いいわ」


「どうするんだよ、あんな大金」


「何とかするわ」


「どうやって」


「その代わり、ワタシの最後の頼みを聞いて。それを聞いてくれたらユイちゃんの元に行かせてあげる」


ミチルが何を考えてるのか、さっぱりわからない。


とんでもないことを要求されそうで身震いが止まらなかった。