ユイのメールを受信した3秒後、「もちろんOK」と返信した。


身体はすっかり良くなり、その足で車を返し、旅館で荷物を受け取ると港に向かった。


結局、オンボロ旅館には1秒もいなかった。


清算するときの女将さんの怪訝な顔といったらなかった。


船の中で打ち合わせした。


「ユイちゃんといつデートするの?」


「明日」


「ワタシの言うとおりにするのよ」


「わかってるよ」