翌朝、身体が重くて布団から出られなかった。


隣ではミチルが鼻歌まじりに化粧してる。


「マモルもシャワー浴びてくれば? テントの外に簡易シャワー出しといたから。小川から引いた水だから汚なくないと思う」


さすが未来のキャンプセット。


至れり尽くせりだ。


だけどムリ。


身体が布団にへばりついて動けない。


唸り声をあげてると「顔色悪そうじゃん」とミチルが額を押し当てた。


かすかにミントの香り。