するとミチルがケラケラと笑い出した。


「何がおかしいんだよ」


「アンタってホント、真面目だね」


「これが普通だろ」


「相当な真面目人間だよ。それとも21世紀の男の子はみんな、奥手なのかな」


「そうやって人をからかうとだな・・・」


反論したら強引に唇を塞がれた。


何とも言えない柔らかな感触が全身を走る。


とてつもなく長い時間に感じた。


百年後、唇を離してミチルは言った。